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- 禁煙外来(ニコチン依存症)
ニコチン依存症は保険で治療ができます。
タバコを吸える場所がなくなってきたとお嘆きの貴方へ。
この際度禁煙について考えてみてはいかがですか?
毎日1本以上吸う習慣的な喫煙者の実に70%ができるなら止めたいと思っているのですが、なかなか止められないのが実情です。では、なぜ止められないのでしょう?
意志が弱いからですか?いえ違います。
習慣的喫煙は「ニコチン依存症」という病気だからなのです。
WHO国際疾病分類ICD-10に定義されているれっきとした病気です。
2006年より我が国でも厚生労働省により習慣的な喫煙は病気であると認められました。
タバコによって脳がマインドコントロールされていることの認識が禁煙を始める第一歩となります。
タバコが嗜好品だという考えは、依存症と有害性がはっきりする前までの古い考え方なのです。
ちょっと止めてみようかなと思った貴方に、3種類の禁煙方法を紹介します。
ここで大切なことは、決してあきらめないことです。
ニコチンの呪縛から解放されて、タバコや灰皿から自由になるという希望を持ち続けることです。
方法1「今だけ法」
これは、次に挙げるニコチン置換法のなかった頃から行われている方法で、私自身もこれで止めました。
喫煙願望は1~3分位で治まります。今だけ吸うのを止めれば、吸いたい気持ちが和らいでくるのです。これからずっと禁煙をがんばる、というよりも今だけその気持ちを抑えればよいのです。私自身はタバコをずっと持っていて、吸いたくなったら、タバコの頭をぽんぽんとたたいて「いつでも吸ってやれるけれど今だけ止めておく」と言い続けました。
普通、食後に1本吸いたくなる方が多いのですが、歯を磨くことで和らげることができます。
食事と関連しない場合には、冷たい水で口をすすぐのがおすすめです。
口寂しさが残る場合には、キシリトールガムやミントのタブレットのようなものをなめると良いようです。砂糖の入った飴やガムなどは肥満の原因になりますので、避けてください。
方法2「ニコチン置換法」
ニコチンガムや、ニコチンパッチを使用して、肺以外の経路でニコチンを体内に取り入れる方法です。
タバコ依存には、2通りの依存があると言われています。
まず身体的ニコチン依存。
この禁断症状はニコチンをしばらく取らないと、イライラしたりすることで認識できると思います。
次に心理的タバコ依存。
タバコを吸っている途中でまた新しいタバコに火をつける、口になにかくわえていないとなんとなく口寂しい気持ちになる。
これをおしゃぶり効果と言います。
このニコチン置換法は身体的ニコチンをしばらくそのままにしておいて、まず先に心理的依存を消滅させようとするものです。
タバコをくわえなくても、ニコチンの禁断症状を起こさないので比較的に止められます。
2~3カ月で身体的依存も徐々に減らしていきます。ニコチンガム、ニコチンパッチは薬局で販売しています。
このガムは噛みすぎると、ニコチンが体内に入りすぎて気分が悪くなってしまうことがあります。
ガムというよりも飴の感覚で少し噛んだらあとはなめていてください。
タバコは徐々に本数を減らしても止めることはできません。
ニコチンのマインドコントロールから逃れることができないからです。
ニコチン依存症はニコチンの刑務所に入っているようなものです。
本気になって止めようとしない限りは、塀の外には出られません。
確かに堀自体を低くする効果はあるかもしれませんが、リバウンドでかえって本数を増えてしまいます。
軽いタバコに変えてもやはり止めることはできません。むしろ強く吸い込むことや、本数が増えることでの悪影響が懸念されています。
首尾よく禁煙が成功した方も禁煙成功後、1本くらい大丈夫という安心感から吸ってしまうと、再び吸い続けることになってしまいます。止めたら一切口にしないでください。
そして、周囲の人に禁煙をすすめたり、禁煙環境を整備するともっと楽になります。
方法3「チャンピックス」
チャンピックスというニコチン依存症の薬が保険適用になりました。
ニコチン置換法より有効性が高く、内服薬ですので皮膚の弱い方でもかぶれることはありません。
「禁煙なんて簡単だよ。何百回もやっているもの」-マーク・トウェイン-
気楽に始めてみてください。